Encyclopedia Penguinnica 私家版ペンギン百科

トレジャー号事件


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読み
とれじゃーごうじけん


2000年6月23日に南アフリカ共和国ケープタウン沖で発生した重油流出事故。ギリシャ船籍の鉱石運搬船トレジャー号(141,000t)が鉄鉱石13万トンを積載してブラジルから中国へ向かう途中、南大西洋で悪天候に遭い、船体の一部が14mX10mにわたり損傷し浸水、ロベン島の沖合で沈没。船体から燃料用のC重油約1,300トンが流出し、ケープペンギンの主要な繁殖地であるダッセン島、ロベン島に漂着。ペンギンをはじめ多くの海鳥、海洋生物に被害を与えた。重油の直接被害を受けた約23,000羽のケープペンギンがSANCOBに収容されたほか、被害の拡大を防ぐために約20,000羽のペンギンを800km離れたポートエリザベスに移送。救護活動に参加したボランティアの参加も20ヶ国以上、約4万人にのぼり、史上最大規模の救護活動となった。

編者による情報補足

上記記述はペンギン会議ケープペンギン救済募金2000活動報告会資料」やSANCCOB、ケープタウン大による情報に基づいています。このほか未確認情報ですが、トレジャー号は浸水した時点で南アフリカに緊急寄航の許可を求めたが、南アフリカ海事安全局が海洋汚染を警戒し、領海内から出るよう警告したとの報道があったという情報があります。この措置に対し海運業界は南アフリカ当局が入港を拒否したために沈没事故になり重油の流出につながったと公式見解を示しているそうです。入港拒否の是非はともかく、船主による船体のメンテが不十分だったようで、十分なメンテを施していれば船体の損傷は起こらなかったのではないでしょうか?(船籍が何回も変わっているようですが、元は14年前に日本で造船され、当時としては最高級の船だそうです)

資料提供
tetsuさん(Thanks!)

参考資料