Encyclopedia Penguinnica 私家版ペンギン百科

アスペルギルス症


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読み
あすぺるぎるすしょう


真菌(カビ)の1種であるアスペルギルス類により引き起こされる真菌症。鳥類では青カビの1種であるアスペルギルス・フミガートゥスAspergillus fumigatusや発ガン性のカビ毒を産生するアスペルギルス・フラヴァスAspergillus flavusなどが原因となる。免疫力の低下した鳥がアスペルギルスの胞子を吸引して発症する。極地出身のペンギンアスペルギルスに対する免疫力にがないため、アスペルギルスに特に冒されやすい。症状としては、活動低下や食欲減退を示し、症状が進行すると口を開けて呼吸困難の様子を見せ、口腔、気管の粘膜に白いチーズや綿毛のようなもの(アスペルギルスコロニー)が付着する。呼吸困難までに進行すると治癒は難しい。戦後国内に導入された極地ペンギンアスペルギルスに次々と冒されていったが、上野動物園で水虫薬に使用されているオーレオスライシンを吸入させる方法が確立され、アスペルギルス症の発症を低下させることが可能となった。現在では抗真菌剤の経気管投与、経口投与、噴霧治療などが行われている。
なお、人間も免疫力の低下している場合にアスペルギルス類を吸入すると日和見感染するほか、最近では胞子や代謝物がアレルゲンとなり真菌アレルギー症を引き起こすことからアレルギー性疾患としても注目されている。

参考資料

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