Encyclopedia Penguinnica 私家版ペンギン百科

絶滅危惧種


絶滅危惧種 Endangered (EN)

近絶滅種(CR)ほどではないが,近い将来における野生での絶滅の危険性がかなり高いと評価された種。(→Encyclopedia Penguinnica/絶滅危惧種)評価基準は下記の通り。

A. 次のいずれかの形での個体群の減少が見られる場合。

  1. 最近10年間もしくは3世代のどちらか長い期間を通じて50%以上の減少があったと、aからeの5項目(詳細は省略)のいずれかで観察・推定・予測される。
  2. 今後10年間もしくは3世代のどちらか長い期間を通じて50%以上の減少があるとaからeの5項目(1.と同内容)により予測される。

B. 出現範囲が5,000km2未満もしくは生息地面積が500km2未満であると推定されるほか、次のうち2つ以上の兆候が見られる場合。

  1. 過度の分断がみられるかあるいは5以下の地点にしか生存していない。
  2. 以下の点で継続的な継続的な減少が観察、もしくは推定・予測される。
a.出現範囲 
b.生息地面積 
c.繁殖地の面積・範囲・質 
d.分布地点数または亜個体群数 
e.成熟個体数 

3. 以下の点に極度の減少が見られる。

a.出現範囲 
b.生息地面積 
c.分布地点数または亜個体群数 
d.成熟個体数 

C. 個体群の成熟個体数が2,500未満であると推定され、さらに次のいずれかの条件が加わる場合。

  1. 5年間もしくは2世代のどちらか長い期間に20%以上の継続的な減少が推定される。
  2. 以下のいずれかの形で成熟個体数の継続的な減少が観察、もしくは推定・予測される。
a.個体群が構造的に過度の分断を受けている 
b.全ての個体が1つの亜個体群に含まれる状況にある 

D. 成熟個体数が250未満であると推定される個体群である場合。

E. 数量解析により、20年間、もしくは5世代のどちらか長い期間における絶滅の可能性が20%以上と予測される場合。


参考までに、トキ(Nipponia Nippon)は平成10年末現在で日本に1羽(平成12年9月末現在では6羽)、中国に130羽余り(出典:EICネット・トキ情報)という状態なので、上記判定条件のDに該当し、2000年版レッドリストでは絶滅危惧種(EN D)として記載されている。したがって、絶滅危惧種として記載されたペンギン達がどれだけ厳しい状態におかれているか理解していただけると思う。

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